矯正歯科

お子さまにこんな「癖」があったら要注意!?

歯並びが悪くなってしまう原因は多々ありますが、お子さまの『癖』が原因で歯並びを悪化させてしまっている場合もあります。
  • 指吸い(指しゃぶり)
  • 口がボーッと開いている
  • 舌を歯に押し当てる癖がある
  • 爪を噛む
  • くちびるをかむ
こうしたお子さまの悪い癖に早く気付き(4~5歳くらいまで)、直してあげるだけで歯並びの悪化を防ぐことができます。
早めの対応で矯正をしなくてもいいようにすることが可能になることがあります。気になる癖がありましたら、お気軽にご相談ください。

乳歯の歯並びにも注意が必要です!

最近の子は、やわらかいものを食べる傾向がより強くなっています。
そのため顎の発達が未熟になりやすく、乳歯から歯並びが悪いお子さまも増えてきた様に感じています。

歯並びが一度悪くなってしまうと、その後、歯並びが勝手に改善されることはまずありません。
乳歯の時に歯並びが悪くなってしまいますと、大人の歯に生え変わった時も歯並びが悪くなるリスクは極めて高くなります。

「うちの子は大丈夫だろうか?」
少しでも心配な点がありましたら、まずは検診にいらしてください。

検診では、歯並びの確認と一緒に、虫歯のチェックやフッ素塗布も行っています。
成長の変化を見逃さないためにも、3、4ヶ月に一度の定期検診をお勧めします。
そこで歯並びの悪くなる兆候が感じられた時は、すぐに保護者の方にご相談させていただきます。
「乳歯だから、生え変わるから大丈夫」と考えずに、乳歯のころから綺麗な歯並びと虫歯ゼロを目指しましょう。

矯正治療を考えるタイミング

小学校低学年
(矯正治療を考える最初のタイミング)
一般に6、7歳が矯正治療を判断する最初のタイミングだと言われています。
乳歯と永久歯が混在している状態のときに、上手く生え変われる様に誘導することで、歯並びを綺麗に整えることができます。
大人の矯正治療と比べ、治療期間も短く、費用も比較的安く抑えることができます。

10~12歳を迎える頃には、永久歯への生え変わりが完了します。
永久歯への生え変わりが完了してしまった後の矯正治療では、抜歯が必要になる場合もあります。
そうなりますとお子さまの体への負担も増えますし、治療期間も長くなります。治療費の負担も増えてしまいます。
中高生
(本人の治療に対する理解と
積極的な参加が期待できます)
完全に大人の歯に生え変わり、良くも悪くも歯並びが安定してきます。
思春期に入りお子さま本人から見た目が気になるからと自発的に相談に来られることもある年齢帯です。
また学校検診で虫歯と診断され、虫歯の原因になっている歯並びを改善するために、矯正治療を検討されたりもします。

理想を言えばもっと早い時期の矯正治療が望ましいですが、この年齢になりますと、治療に対する理解と、本人の積極的な参加が期待できるため、矯正治療を成功させやすいタイミングでもあります。

矯正治療には、なにより「本人のやるき」が必要です

矯正治療の難しいところは、保護者の方がやる気になっていても、矯正治療を受ける本人にやる気がなければ、治療を成功させることが難しいという点です。

お子さまのお口の中には矯正装置が長い間取り付けられることになります。
その状態でブラッシングを怠ってしまいますと、装置に付着した汚れが原因で、虫歯のリスクが増加します。矯正治療が終わり、いざ装置を取り外したときに、装置を付けていた歯が全部虫歯になっていた・・・ということも実際にある話です。

当院では、矯正治療を受けるお子さまは「虫歯ゼロ」で矯正治療を終えてもらうために、特にブラッシング指導に力を入れています。

治療の経過観察時にブラッシングが足りていない場合は、追加指導も行っています。

たとえ保護者の方がやる気になっていても、「絶対に嫌だ!」とお子さまが拒否をするのであれば、まだ矯正治療を受けるタイミングではないのかもしれません。
本人のやる気を考えながら、矯正治療のタイミングを見ていきましょう。